Microsoft Loopがついにパブリックプレビューになったので試してみようと思います。
Microsoft Loopとは
Microsoft Loopは、Microsoft 365向けの新しいコラボレーションツールです。Loopを使用すると、複数の文書、メモ、タスク、日程などを統合的に管理できます。また、他のユーザーとの共同作業や、アプリケーションとの統合も可能です。
早い話がMicrosoftが作ったNotionです笑
組織で有効化する
Microsoft Loopは現状ではオプトイン方式になっているので、まずは管理者が有効化してあげる必要があります。
有効化する前にアクセスしても以下のような画面になります。
有効化の流れ
- 有効にするユーザーのセキュリティグループを作成しておく
- セキュリティグループに対するMicrosoft 365 クラウドポリシーを作成して適用
クラウドポリシーの作成
https://config.office.com/officeSettings/officePolicies
上記URLにアクセスし、「作成」⇒ 適当な名前をつけて「次」へ
セキュリティグループを選択して適用します。なお、選択できるグループは1つだけなので、必要に応じて動的セキュリティグループを使って、必要なメンバーが全部含まれるグループを作成して適用します。
次の画面では以下の4つのポリシーを有効にします
- ユーザーが提出したフィードバックを Microsoft がフォローアップできるようにする
- ユーザーが Microsoft にフィードバックを送信するときに、ログ ファイルやコンテンツ サンプルを含めることを許可する
- ユーザーが Microsoft にフィードバックを送信するときに、スクリーンショットや添付ファイルを含めることを許可する
- Create and view Loop files in Loop
ポリシーを追加したら保存して作成します。
アクセスしてみる
1時間ほどお昼寝でもしてからアクセスするとLoopを使えるようになります。
ワークスペースを作成する
「ワークスペースへ移動」⇒「新しいワークスペース」でワークスペースを作成した後、その配下にページを作成していくことができます。
サブページを作る
作ったページを右クリックするとサブページが作れます
スラッシュコマンド
スラッシュコマンドでページ内に様々なアイテムを追加出来ます。
なお、Notionのようなデータベースは作れませんでしたが、簡単な「表」であれば作成できました。
コンポーネントの作成
何らか文字を打ってから右クリックすると「コンポーネントの作成」ができます
現時点では、部分的なテンプレートのようにしか見えませんでしたが、恐らくこの「Loopコンポーネント」が最も重要な機能なのだろうと思います。
その他諸々
木
Copilot
NotionAI的なやつでしょうね。現在はオンに出来ませんでした。
ワークスペースやページの権限管理
現状では「共有」ボタンから管理するようです。
ワークスペースへの追加にグループを使えない
現状ではワークスペースやページへの追加に「グループ」を使えませんでした。ユーザーを追加するしか無いようです。
感想
思っていたよりもTeamsやSharepointと分離されている単一アプリケーションになっていたのでMicrosoftを見直しました。アプリもそれなりにサクサク動いている印象です。ここからAI機能やAPI、インテグレーションがどこまで進化するかですね。
現状では管理機能は弱いですが、ワークスペースやページごとに権限を分けられる設定になっているので、グループ管理機能やAADとの統合が進めば、NotionやConfluenceにお金を払えない組織には十分に選択肢になりうるのではないでしょうか?